• 医療情報データーベースは何に役立つか

    近年、医療情報の電子化が進展しており、公的および民間によるデーターベースが構築されています。医療情報データーベースには、電子カルテや診療報酬明細書をはじめとし、患者臨床情報、あるいは診断名などの幅広いデーター内容が含まれます。
    こうしたデーターベースは、医療の質の向上に貢献するために使用されています。
    医療データーベースを利活用している主な代表例の一つに、医薬品の安全性評価があります。



    新薬の場合、厚生労働省が承認するまでに治験が行われますが、安全性の評価には限界があるとされています。


    それは、治験に参加するかたの人数や投与期間が限られており、治験の対象となるかたの年齢制限や特殊な症例をお持ちのかたが除外されることなどが原因です。わかりやすい一例として高血圧の薬の治験についてお話します。現実として高血圧をお持ちのかたは高齢者が多いことは明らかです。


    しかし、治験に参加するかたは若い世代が多く、高齢者のデータが少ないという実態があります。そのため、治験後に承認が得られたとしても、その時点で高齢者への薬剤の安全性を語ることは極めて難しいです。

    産経ニュースに関する詳細です。

    そこで、国内では2017年度で400万人規模の医療情報データーベースを活用し、販売開始後の薬剤においても副作用報告などを集積しています。


    こういった情報の積み重ねから、さらなる薬剤の適正使用ができるよう安全性速報が打ち出されることもあります。



    このように、従来では扱うことができなかった大規模なデータを活用することで、医薬品安全性監視活動の効率化がはかれ、十分な科学的根拠に基づいた安全措置の実施が可能となっています。